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日本鱗翅学会 今年度のイベント一覧 | 大会・支部会・各種イベント
日本鱗翅学会 第70回大会(福岡) 2024年11月2日の土曜日と3日の日曜日 9月30日が参加申込の〆切です。
日本鱗翅学会の出版物 学術雑誌『蝶と蛾 Lepidoptera Science』・第2会誌『やどりが』
第27回国際昆虫学会議招致委員会

第27回国際昆虫学会議招致委員会

学会主催イベント

2025

3/20

日本鱗翅学会 チョウとガ フォトコンテスト2024【結果発表】

関東支部

2025

2/27

〆切延長: 2025/03/01

関東支部 2025「春のつどい」参加〆切延長

学会からのお知らせ

2025

2/19

日本鱗翅学会版「保全のシンボルとしての都道府県のチョウ」が決定されました!

東海支部

2025

2/8

開催: 2025/02/15

日本鱗翅学会東海支部2024年度総会及び第186回例会のご案内

関東支部

2025

2/6

〆切: 2025/03/01

関東支部 2025「春のつどい」ご案内(3/8開催)

東北支部

2025

2/6

2025年度からの東北支部役員について

出版物のお知らせ

2025

2/6

蝶と蛾 76(1)(電子版)発行のお知らせ

九州支部

2024

12/7

開催: 2024/12/08

2024年度 日本鱗翅学会九州支部/九州・沖縄昆虫研究会合同大会プログラム

関東支部

2024

11/30

〆切: 2025/01/10

関東支部 2025「春のつどい」開催案内と講演募集

近畿支部

2024

11/27

開催: 2024/12/07

日本鱗翅学会近畿支部第169回例会・関⻄昆虫学研究会2024年度大会のご案内

出版物のお知らせ

2024

11/21

蝶と蛾 75(3/4)(電子版)発行のお知らせ

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。

モンキチョウ Colias erate poliographus
(シロチョウ科モンキチョウ亜科)

モンキチョウは平地から亜高山帯まで、日本各地に広く分布する普通種である。早春から晩秋にかけて、公園や堤防などの開けた環境を活発に飛び回る成虫の姿がしばしば見られるが、いざ採集しようとすると意外に素早く、子どもが持つ網ではなかなか捕らえられない。

観察を続けていると、写真のように雌雄が並んでホバリングする場面に出会うことがある。モンキチョウの♂は常に黄色で、♀には黄色型と白色型が存在するため、写真では左が♀、右が♂である。多くの蝶類と同様に、モンキチョウでも♂は♀を求めて飛び回り、発見すると一目散に追尾する。野外で見られる♀の多くはすでに交尾を済ませており、そのため♂の求愛行動は大半が失敗に終わるが、♀が即座に拒否行動を示さない場合には、このような空中での追尾がしばらく継続することがある。

このとき、雌雄の位置関係をよく観察すると興味深い点に気づく。追尾しているはずの♂が、実際には♀の前方を飛んでいるのである。これは、♂の翅表(種によって分泌器官の位置は異なる)から揮発性の化学物質が放出されており、それが性フェロモン(同種の個体間で交信を行うために用いられる化学物質)として作用し、♀にその香りを嗅がせているためと考えられている。

チョウの性フェロモンに関する研究は、ガに比べて進展が遅れており、その機能は未解明な点が多いが、どうやら♀の警戒心を和らげ、♂の求愛を受け入れやすくする役割があるとされている。

撮影データ: 2023年6月20日 鳥取県鳥取市・湖山池公園
撮影・文章: 中 秀司

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