日本鱗翅学会将来問題検討委員会
本委員会は、学会の活動を活性化することを目的に設置された委員会です。大会のあり方や、各種委員会の業務や活動内容、予算などについて、改善案や改革案を理事会に対して提案します。
将来問題検討委員
- 委員長:
- 井上 大成
- 副委員長:
- 竹内 剛
- 委員:
- 針谷 毅
- 矢後 勝也
- 杉山 裕美子
- 福田 晴男
- 津吹 卓
- 林 太郎
- 伊藤勇人
ミノウスバ Pryeria sinica
(マダラガ科)
半透明の翅をもつ昼飛性のマダラガ。日本では北海道から九州まで分布し、マサキ、ツルウメモドキなどのニシキギ科を食樹とする。首都圏では晩秋11月頃に成虫が見られるが、寒冷地ほど早く出現する傾向にあるようで、青森県の山地では9月下旬に発生の盛期を迎える。
食樹のマサキが生垣として植栽されることから、市街地に多く生息する。多数の卵を並べて産み付ける習性があり、幼虫は群れて生活するため、植栽のマサキの葉を食べ尽くす害虫としても知られている。しかし、こと青森県においては市街地で発生した例が知られておらず、自然度の高い山林で偶然的に採集されるばかりの稀種である。市街地への進出程度に顕著な地域差が見られることは興味深い。
本委員会は、学会の活動を活性化することを目的に設置された委員会です。大会のあり方や、各種委員会の業務や活動内容、予算などについて、改善案や改革案を理事会に対して提案します。
鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。