日本鱗翅学会将来問題検討委員会
本委員会は、学会の活動を活性化することを目的に設置された委員会です。大会のあり方や、各種委員会の業務や活動内容、予算などについて、改善案や改革案を理事会に対して提案します。
将来問題検討委員
- 委員長:
- 井上 大成
- 副委員長:
- 竹内 剛
- 委員:
- 針谷 毅
- 矢後 勝也
- 杉山 裕美子
- 福田 晴男
- 林 太郎
- 伊藤勇人
シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)
春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。
年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。
本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。
本委員会は、学会の活動を活性化することを目的に設置された委員会です。大会のあり方や、各種委員会の業務や活動内容、予算などについて、改善案や改革案を理事会に対して提案します。
鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。