ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

2019年度のイベント予定

2018年12月 8日公開

2019年度の大会、支部例会及び各種イベントの予定を公開します。奮ってご参加下さい。

学会大会

第66回大会
日時: 2019年11月9日(土)・10日(日)
会場: 大阪市立自然史博物館 (大阪市)

東北支部

第7回支部例会
日時: 2019年6月1日(土)
会場: アイーナ: いわて県民情報交流センター (岩手県盛岡市)

関東支部

関東支部「春のつどい」(2019)
日時: 2019年3月9日(土) 13:00~
会場: 東京大学理学部2号館大講堂 (東京都文京区)
関東支部「秋のつどい」(2019)
日時: 2019年10月5日(土) 13:00~17:00
会場: 東京大学理学部2号館大講堂 (東京都文京区)
関東支部「春のつどい」(2020)
日時: 2020年3月7日(土)(予定) 13:00~17:00
会場: 東京大学理学部2号館大講堂 (東京都文京区)

信越支部

ライトトラップ観察会 (信州昆虫資料館行事に協力)
日時: 2019年8月10日(土) 17:00集合
会場: 信州昆虫資料館 (長野県青木村)
問い合わせ: 田下 昌志 (mk.tashitanifty.com)

東海支部

昆虫合宿
日時: 2019年8月17日(土) 17:00集合~18日(日)
会場: 富士宮市猪之頭朝霧ロッジ

近畿支部

第159回支部例会
日時: 2019年5月11日(土)
会場: I-siteなんば
三草山ゼフィルス調査
日時: 2019年6月16日(日) 予備22日(土)
場所: 大阪府豊能郡能勢町三草山
第160回支部例会
日時: 2019年12月7日(土)
会場: 神戸大学農学部 (兵庫県神戸市)
※ 関西昆虫学研究会と共催

中国支部

第21回中国支部例会
日時: 2019年11月23日(土)
会場: 鳥取県立博物館(鳥取市東町)

四国支部

第25回四国支部例会
日時: 2020年2月16日(日)
会場: 愛媛県総合科学博物館

九州支部

九州支部2019年度大会
日時: 2019年11月30日(土)~12月1日(日)
会場: 九州大学伊都キャンパス
※ 日本甲虫学会第10回大会、日本昆虫分類学会第22回大会、九州・沖縄昆虫研究会第3回大会との合同大会

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
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※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。