ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会九州支部2019年度大会のご案内

2019年8月18日公開

日本鱗翅学会九州支部2019年度大会は、日本甲虫学会第10回大会、日本昆虫分類学会第22回大会、九州・沖縄昆虫研究会第3回大会との合同大会として開催することになりました。

大会概要

会期:
2019年11月30日(土)~12月1日(日)
会場:
九州大学伊都キャンパス(大会、公開シンポジウム、懇親会とも)
 福岡市西区元岡 744
 [伊都キャンパス情報] [キャンパスマップ]
【大会・公開シンポジウム】イースト2号館(キャンパスマップの81)
【懇親会】ビッグスカイ(キャンパスマップの84)

参加費(予定)

大会参加費(11月1日以降のお申し込みの方)
一般2,000円、学生1,000円、高校生以下は無料(ただし要旨集は実費)
懇親会費
一般6,000円、学生4,000円 程度の予定

※ 参加費・懇親会費は会場受付にて申し受けます。10月31日以前の早期申込をされた方は、参加費のみを半額割引いたします(事務局着日)。懇親会の参加は当日も受け付ける予定ですが、定員に達した時点で締め切ります。

大会日程(案)

時間や会場は変更になることがありますのでご注意ください。変更内容は当日、受付付近に掲示します。

1日目: 11月30日(土)
  • 9:30~ 受付開始
  • 10:00~12:00 評議員会、各種委員会
  • 13:00~15:30 公開シンポジウム「環境保全に果たす昆虫学の役割(仮)」
  • 15:45~16:45 九州・沖縄昆虫研究会総会、日本鱗翅学会九州支部総会
  • 15:45~16:45 日本甲虫学会総会
  • 17:00~17:30 日本甲虫学会賞授与式・受賞講演
  • 18:00~20:00 懇親会(ビッグスカイ)
2日目: 12月1日(日)
  • 9:30~12:00 同定会 #甲虫のみ
  • 11:00~12:00 ポスター発表コアタイム #掲示は10時から15時まで
  • 11:30~12:00 日本昆虫分類学会総会
  • 13:00~16:00 研究発表(口頭)2
  • 13:00~16:00 研究発表(口頭)3
  • 16:15~17:15 分科会1 #甲虫学会・日本昆虫分類学会のみ
  • 17:30~18:30 分科会2 #甲虫学会・日本昆虫分類学会のみ

大会・懇親会参加申込

以下の内容をご記入の上、原則電子メールでお申し込みください。申し込みを受け取り後、返信をいたしますのでご確認ください。電子メールでの申し込みができない方は、事務局(細谷)まで郵送またはファックスでお申し込みください。11月1日(金)以降に申し込まれた方については、要旨集の名簿へのお名前の記載はできない場合がございます。

  • 1) お名前(漢字と読み・ローマ字)
  • 2) 所属学会(日本甲虫学会/日本昆虫分類学会/九州・沖縄昆虫研究会/日本鱗翅学会九州支部/その他・無所属)の別(複数選択可)
     # 学会費の納付もあるので、日本甲虫学会の会員はご明示ください。
  • 3) 一般・学生・高校生以下の別
  • 4) 所属またはご在住の都道府県名か市町村名
  • 5) 対象分野(同定会担当可能分野とします)、同定会講師の可否
     # 日本甲虫学会の会員のみ。
  • 6) 連絡先住所
  • 7) 連絡先電話番号
  • 8) メールアドレス
  • 9) 懇親会参加の有無(同伴者がいる場合には人数とお名前、一般・学生の別もご記入ください)

大会参加・懇親会申込先

〒819-0395

福岡市西区元岡 744

九州大学持続可能な社会のための決断科学センター(パブリック1号館)

細谷 忠嗣(九州大学持続可能な社会のための決断科学センター)

E-mail:tadatsugu.hosoya.848m.kyushu-u.ac.jp
FAX:092-802-6056
タイトルは「大会・懇親会参加申込」としてください。

※ 大会参加申し込みであることをご明記ください。

公開シンポジウム「環境保全に果たす昆虫学の役割(仮)」

大会1日目: 11月30日(土) 13:00~15:30

標記のテーマで、公開シンポジウムを開催いたします。大会参加の方は申し込み不要です。会員でない一般の方も事前申し込みなしで無料参加できます。アマチュア、研究者、アセス業界、行政など様々なステークホルダーからの話題提供を予定しています。

研究発表申込

大会中の研究発表(口頭・ポスター)をご希望の会員の方は、10月15日(火)までに以下の項目を明記の上、tadatsugu.hosoya.848m.kyushu-u.ac.jp (細谷 忠嗣)まで電子メールで申し込みください。お申し込みの際には、タイトルは「研究発表申込」としてください。

  • 1) 演者名(所属)(連名の場合にもすべてお書きください)
  • 2) 連絡先(メールアドレス)
  • 3) 口頭/ポスターの別
  • 4) 演題(50字以内)
  • 5) 講演要旨(500字前後)

※ 口頭発表の注意事項: 口頭発表は質疑を含めて15分です。原則としてご持参のPCを会場のプロジェクターに接続する方法でご使用ください。プロジェクターへの接続はVGA端子(15ピン)とHDMI端子です。Macやタブレット使用の場合には対応アダプタを必ず持参ください。各セッションの最初の発表以外、口頭発表を終えられた方は次の発表の座長をご担当ください。

※ ポスター発表の注意事項: ポスターは幅90cm、高さ180cmの枠内に収まるようご準備ください。2日目の10時から掲示可能ですが、2日目午前のコアタイム中(11:00~12:00)には、必ず掲示の上、来場者への説明、質疑応答ができるようにご準備ください。持ち込みおよび掲示は、発表者が当日に行ってください。

昼食

会場の伊都キャンパス・イーストゾーンの食堂(ビッグスカイ)は土曜日(11:00~14:00)、イースト1号館1階の売店(九大生協)は土曜日(8:00~21:00)、中央図書館の童夢カフェは土曜日(10:00~19:00)に営業しますが、日曜日は休業です。センターゾーンの食堂(ビッグさんど)は土曜日(11:00~14:00、17:00~19:30)および日曜日(11:00~14:00)、売店(生協:伊都皎皎舎店)は土曜日(8:00~19:00)および日曜日(10:00~17:00)に営業しますが、売店(ローソン)は土曜日(7:00~21:00)のみに営業します。

※ 当日は他の学会大会も開催される予定のため、かなり混雑することが予想されます。特に日曜日は昼食を購入の上で来学されることをお勧めします。

学内全面禁煙

九州大学では令和元年9月1日より学内全面禁煙が実施されるため、大会期間中にキャンパス内で喫煙できる場所は一切ございません。皆様のご理解とご協力をお願い致します。

宿泊

実行委員会では宿泊の斡旋は致しません。九州大学伊都キャンパスの周辺には、ホテル等の宿泊施設がありませんので、天神や博多などの福岡市営地下鉄沿線で探していただくとアクセスが便利です。

大会事務局

大会長
荒谷 邦雄 (九州大学大学院比較社会文化研究院)
事務局長
細谷 忠嗣 (九州大学持続可能な社会のための決断科学センター)

各種申込・お問い合わせ先

大会・懇親会参加、研究発表については、上に示す要領で、原則として電子メールでお申し込みください。それぞれの申込先アドレスと担当者は以下のようになります。

大会参加・懇親会・研究発表申込・大会参加費関係: 細谷 忠嗣

 E-mail:tadatsugu.hosoya.848m.kyushu-u.ac.jp

会場・公開シンポジウム・懇親会関係: 荒谷 邦雄

 E-mail:arayascs.kyushu-u.ac.jp

鱗翅学会九州支部関係: 屋宜 禎央

 E-mail:yagi.sadahisagmail.com

屋宜 禎央 (九州大学大学院)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。