シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

近畿支部2019年度三草山ゼフィルス調査会のご案内

2019年5月 6日公開

今年も三草山でゼフィルス調査会を行いますので、ご連絡いたします。

日時:
2019年6月16日(日)(予備日6月22日(土))
場所:
大阪府豊能郡能勢町三草山
集合:
午前9時30分に能勢電鉄「日生中央」駅改札口
持物:
採集用具、弁当、飲み物、筆記用具、雨具等
注意:
気象庁発表の当日午前6時時点の大阪府の天気予報で午前中の降水確率が50%以上の場合、その日は中止

問い合わせ先

〒599-8531

堺市中区学園町 1-1

大阪府立大学
生命環境科学研究科

竹内 剛

TEL:072-254-9413(大学)
FAX:072-254-9694
E-mail:ttt26715osakafu-u.ac.jp

竹内 剛 (近畿支部)

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。