ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

2023年度のイベント予定

2023年8月13日公開

2023年度の大会、支部例会及び各種イベントの予定を公開します。奮ってご参加下さい。

学会大会

第69回大会
日時: 2022年10月21日(土)~10月22日(日)
会場: 東リいたみホール(兵庫県伊丹市)

東北支部

2023年度第10回東北支部例会
日時: 2023年9月2日(土) 15:00~17:00(受付開始: 午後1時30分から)
会場: 宮城県市町村職員共済組合保養所 パレス松洲 (宮城県松島町高城字浜38)
東北インセクトフォーラム宮城大会 鱗翅目分科会として開催

関東支部

関東支部 2023「秋のつどい」
日時: 2023年10月7日(土) 10:00~17:00
会場: 東京大学理学部2号館4F大講堂(文京区本郷7-3-1)

信越支部

予定が分かり次第公開いたします。

東海支部

2023年総会及び第184回例会
日時: 2023年12月2日(土) 13:00~17:00
会場: 名城大学共通講義棟北館N-104講義室(名古屋市天白区塩釜口1-501)

近畿支部

予定が分かり次第公開いたします。

中国支部

第23回中国支部例会
日時: 2022年11月11日(土) 13:00~17:00
会場: TKPガーデンシティPREMIUM広島駅北口 (広島市東区二葉の里3-5-7 GRANODE広島 3階)

四国支部

予定が分かり次第公開いたします。

九州支部

予定が分かり次第公開いたします。

日本鱗翅学会

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東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。