ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会の活動

学術活動

日本鱗翅学会では毎年大会を開催しているほか、セミナー(主なテーマは自然保護)などを開催しています。また、支部によっては支部例会や支部大会、支部セミナーなども開催されています。また、次のような学術出版物を出版しています。

  • 定期刊行物:「蝶と蛾」「やどりが」
  • 不定期刊行物:「特別報告」「日本産蝶類の衰亡と保護」「蝶の飛ぶ街」など

保全に関する活動

日本鱗翅学会では、自然保護委員会を中心として、自然保護セミナーの開催、出版物の発行、学会独自の都道府県別蝶類レッドリストの提案、開発等への要望書提出など、鱗翅類の保全を目的とした様々な活動を実施しています。

日本鱗翅学会版・日本産蝶類県別レッドデータリスト(2002年)を作成しました。

活動報告

日本鱗翅学会

〒113-0001
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勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。