ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

関東支部 2025「春のつどい」開催案内と講演募集

2024年11月30日公開

日本鱗翅学会関東支部では、2025「春のつどい」を下記の要領で東京大学(本郷キャンパス)にて対面開催することとなりました。つきましては、会員の皆様に講演募集をいたします。


関東支部2025春のつどい

日時
2025年3月8日(土) 13:00~17:00(受付開始・開場12:00)
※ 時間は予定です
場所
東京大学 理学部2号館4F大講堂
(〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)
理学部2号館へのアクセス
講演募集
1. 一般講演
対象: 原則、鱗翅学会関東支部会員のみとします。
講演時間: 20分程度(プログラムによって多少の変更あり)
2. 小学生・中学生・高校生発表
対象: 鱗翅学会関東支部会員、会員以外や関東地区以外も可能です。
講演時間: 10~15分程度(相談応)
※ 鱗翅学会関東支部では小学生、中学生、高校生の活躍を広く推進し、奨励しております。推薦も歓迎です。お心当たりの方は、是非、ご紹介ください。発表につきましては、内容を相談しながら進めてまいります。ご応募、お待ちしております。
応募要領
E-mail、またはハガキで、住所・氏名・電話番号・講演タイトルを明記のうえ、下記まで応募お申し込み下さい。
応募〆切
2025年1月10日(金)
注意事項
  • ・講演希望者多数の場合は関東支部幹事会で選考いたします。何卒ご了承ください。講演の採否は決定しだい、ご連絡いたします。
  • ・講演決定者には、A4サイズ1枚の講演要旨の提出をお願いします。
企画・運営
日本鱗翅学会関東支部幹事会

講演申込・お問い合わせ

〒183-0011

東京都府中市白糸台 4-13-1-206

新津 修平

E-mail:lsj.kantogmail.com

新津 修平 (関東支部長)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。