ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

閉じる

日本鱗翅学会

蝶と蛾 75(1)(電子版)発行のお知らせ

2024年6月29日公開

蝶と蛾 Vol.75 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、やどりが279に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

ログイン名とパスワードは、2024年3月から変更となっています。ログイン名とパスワードが分からない場合は、学会事務局にお問い合わせください。


蝶と蛾 Vol. 75 No. 1

新テクニック紹介
    • Observational method of moth genitalia using denture cleanser: development of a safe method without potassium hydroxide.
    • Haruka KAWABATA
    • 入れ歯洗浄剤を用いた蛾類の交尾器の観察法: 水酸化カリウムを使用しない安全な方法の開発
    • 川畑 春佳
    • ページ: 1-5
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.75.1_1
Articles
    • The first record of the genus Tarucus Moore, [1881] (Lepidoptera: Lycaenidae) from Vietnam
    • Vuong Thi Ngoc HUYEN, To Van QUANG, Huynh Quang THIEN
    • ページ: 7-10
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.75.1_7
新記録ノート
    • First record of Cryptophlebia distorta (Hampson) from Honshu (Wakayama Prefecture), Japan.
    • Kazuhisa TENMA, Takuya TAKEMOTO, Yoshitsugu NASU
    • コアシブトヒメハマキの本州(和歌山県)からの初記録
    • 天満 和久, 竹本 卓哉, 那須 義次
    • ページ: 11-13
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.75.1_11
    • Record of three moth species feeding on dead leaves on Miyako Island, Okinawa, Japan, in early spring.
    • Shintaro FUNAKOSHI
    • 早春の宮古島で枯葉を摂食していた3種の蛾の記録
    • 船越 進太郎
    • ページ: 15-17
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.75.1_15
寄稿
    • Development of larvae of the Indian meal moth, Plodia interpunctella (Hubner), on dried red pepper products.
    • Akihiro MIYANOSHITA
    • 乾燥唐辛子製品におけるノシメマダラメイガ幼虫の発育
    • 宮ノ下 明大
    • ページ: 19-26
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.75.1_19
原著
    • Morphological distinction of male and female pupae of tomato leafminer, Tuta absoluta (Meyrick) (Lepidoptera, Gelechiidae), which has recently invaded Japan.
    • Shin-ichi YOSHIMATSU, Yukinobu NAKATANI
    • 最近日本に侵入した害虫種トマトキバガ蛹の形態学的雌雄判別法
    • 吉松 慎一, 中谷 至伸
    • ページ: 27-30
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.75.1_27

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。