ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

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日本鱗翅学会

群馬県天然記念物 ヒメギフチョウ保全推進のお願い

2023年7月25日公開

赤城山に隔離分布する貴重なヒメギフチョウ個体群は群馬県の天然記念物に指定されていますが、近年、主にシカ食害により急激に減少していることから、これを保全する団体「赤城姫を愛する集まり」が早急な保全対策を群馬県内の関連機関に要望することとなりました。

そこで本学会は、群馬県知事の山本一太氏、群馬県議会議長の安孫子哲氏、自民党群馬県支部連合会会長の小渕優子氏と同会幹事長の井下恭伸氏、渋川市長の高木勉氏、渋川市教育委員会教育長の中沢守氏に宛てて、「赤城姫を愛する集まり」が要請したい防鹿柵設置や累代飼育・系統保存等の保全活動に関する推薦状を2023年7月6日に提出しました。

矢後 勝也 (自然保護委員長)

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。