ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 74(1)(電子版)発行のお知らせ

2023年5月 7日公開

蝶と蛾 Vol.74 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、やどりが274に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

ログイン名とパスワードは、2022年11月から変更となっています。ログイン名とパスワードが分からない場合は、学会事務局にお問い合わせください。

蝶と蛾 Vol. 74 No. 1

    • Species identification of butterfly individuals with wing patterns intermediate between related species by using DNA sequences, and proposal of a new distinguishing criterion in wing spot pattern between Parnara guttata and Zinaida pellucida.
    • Wataru MITSUHASHI, Noriaki ASOU, Kota AOKI, Masaya YAGO
    • 種間雑種的斑紋形質を示すチョウ個体の遺伝子解析による種の検討とイチモンジセセリとオオチャバネセセリを区別するための翅における新しい斑紋形質の提示
    • 三橋 渡, 麻生 紀章, 青木 航太, 矢後 勝也
    • ページ: 1-12
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.74.1_1
    • Illustrations of the holotypes of four olethreutine moths (Lepidoptera, Tortricidae, Olethreutinae)
    • Yoshitsugu NASU, Yang-Seop BAE
    • ヒメハマキガ4種のホロタイプ(鱗翅目, ハマキガ科, ヒメハマキガ亜科)
    • 那須 義次, Yang-Seop BAE
    • ページ: 13-15
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.74.1_13
    • 標識再捕獲法を用いて推定した河川堤防における初冬および春季のモンキチョウ成虫の個体群動態
    • 北原 曜
    • ページ: 111-121
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.74.1_111

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。