ミノウスバ Pryeria sinica
(マダラガ科)

半透明の翅をもつ昼飛性のマダラガ。日本では北海道から九州まで分布し、マサキ、ツルウメモドキなどのニシキギ科を食樹とする。首都圏では晩秋11月頃に成虫が見られるが、寒冷地ほど早く出現する傾向にあるようで、青森県の山地では9月下旬に発生の盛期を迎える。

食樹のマサキが生垣として植栽されることから、市街地に多く生息する。多数の卵を並べて産み付ける習性があり、幼虫は群れて生活するため、植栽のマサキの葉を食べ尽くす害虫としても知られている。しかし、こと青森県においては市街地で発生した例が知られておらず、自然度の高い山林で偶然的に採集されるばかりの稀種である。市街地への進出程度に顕著な地域差が見られることは興味深い。

撮影データ: 2017年9月24日 青森県平川市
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会 チョウとガ フォトコンテスト2022【結果発表】

2023年1月17日公開

「日本鱗翅学会 チョウとガ フォトコンテスト2022」として、会員外も含めた皆様から「チョウとガの不思議な世界」をテーマとした写真を公募いたしましたが、全国から一般の部に47作品(組写真も含む全54点)、学生の部に10作品のご応募を頂きました。誠に有難うございました。

プロ写真家2名による一次審査で一般の部を上位20作品に絞らせて頂き、二次審査では日本鱗翅学会の理事・評議員の21名の方々にも審査して頂き、その評価点も加味して総合的に入賞者を選考させて頂きました。 このような審査により、ご応募頂いた57作品の中から、「一般の部」と「学生の部」の2部門で、一覧表のとおり入賞者を決定いたしました。

今年も、チョウとガ フォトコンテスト2023を開催予定ですので、今回入賞された方や残念ながら入賞されなかった方々も含め、さらに多くの方々からのご応募を期待いたします。

なお、入賞作品は、今後日本鱗翅学会ウェブサイトおよび日本鱗翅学会会誌「やどりが」誌上で発表させて頂く予定です。

2023/1/17 日本鱗翅学会フォトコンテスト事務局

入賞作品

一般の部

グランプリ
佐藤 伸一『アリと共に生きる』
特選
西嶋 信夫『フチグロトゲエダシャク雄飛来』
成田 徹『卍どもえ飛翔』
準特選
藤本 徹哉『緋縅の春』
後藤 仁『おしっこ』
松田 陽二『晩夏の営み』
山本 卓司『コロナ禍の「密」』
入選
熊田 聖三『肖像写真 蝶と蛾』
太田 明男『アゲハの吸水行動~放水の瞬間(5枚組写真)』
玉嶋 勝範『アリの巣から脱出したクロシジミの運命』
青木 稔『スケカバマダラ』
長谷川 匠『雪に咲く燻銀の華』
小田桐 啓太『スギタニルリシジミの春』
川田 澄男『手はオシッコだらけ』
立岩 幸雄『沖縄の青い空と海を背景に占有行動中のフタオチョウ♂』

学生の部

特選
西 雅刀『クリとキマルリ』
準特選
白井 建『アサマイチモンジの交尾』
関 理紗『どこまでも遠くへ』
入選
清水 美京『森の妖精との邂逅』
上辻 愛織『カノコガの羽化』
仁地 悠人『アリに守られたチョウセンアカシジミ』

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。