マエアカスカシノメイガ Palpita nigropunctalis
(ツトガ科ヒゲナガノメイガ亜科)

夏の暑さが過ぎ、本格的な秋の訪れを感じはじめる9月の早朝に、アベリアの花を訪れたマエアカスカシノメイガを見つけた。

半透明の白い翅と橙色の差し色が美しいガで、早春のまだ寒い時期から灯火やコンビニの灯りに成虫が集まる。幼虫が公園の生け垣や人家に植栽されるネズミモチやライラック、オリーブなど様々なモクセイ科植物を餌としているため、都市から山間部まで広い地域で成虫を目にする。

本種の成虫は真冬以外いつでも見られるような気がするのだが、実は複雑な生活史を持っており、成虫が見られる時期は意外に限られている。幼虫が暑さにも寒さにも弱いのか、あるいは春と秋だけ餌の状態がよいのか、幼虫の生育に適さない時期を休眠してやり過ごすようだ。夏は成虫で、冬は蛹でそれぞれ休眠するらしい(Gotoh et al. 2011, 後藤 2012)。

撮影データ: 2022年9月23日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 中 秀司

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会 チョウとガ フォトコンテスト2022【結果発表】

2023年1月17日公開

「日本鱗翅学会 チョウとガ フォトコンテスト2022」として、会員外も含めた皆様から「チョウとガの不思議な世界」をテーマとした写真を公募いたしましたが、全国から一般の部に47作品(組写真も含む全54点)、学生の部に10作品のご応募を頂きました。誠に有難うございました。

プロ写真家2名による一次審査で一般の部を上位20作品に絞らせて頂き、二次審査では日本鱗翅学会の理事・評議員の21名の方々にも審査して頂き、その評価点も加味して総合的に入賞者を選考させて頂きました。 このような審査により、ご応募頂いた57作品の中から、「一般の部」と「学生の部」の2部門で、一覧表のとおり入賞者を決定いたしました。

今年も、チョウとガ フォトコンテスト2023を開催予定ですので、今回入賞された方や残念ながら入賞されなかった方々も含め、さらに多くの方々からのご応募を期待いたします。

なお、入賞作品は、今後日本鱗翅学会ウェブサイトおよび日本鱗翅学会会誌「やどりが」誌上で発表させて頂く予定です。

2023/1/17 日本鱗翅学会フォトコンテスト事務局

入賞作品

一般の部

グランプリ
佐藤 伸一『アリと共に生きる』
特選
西嶋 信夫『フチグロトゲエダシャク雄飛来』
成田 徹『卍どもえ飛翔』
準特選
藤本 徹哉『緋縅の春』
後藤 仁『おしっこ』
松田 陽二『晩夏の営み』
山本 卓司『コロナ禍の「密」』
入選
熊田 聖三『肖像写真 蝶と蛾』
太田 明男『アゲハの吸水行動~放水の瞬間(5枚組写真)』
玉嶋 勝範『アリの巣から脱出したクロシジミの運命』
青木 稔『スケカバマダラ』
長谷川 匠『雪に咲く燻銀の華』
小田桐 啓太『スギタニルリシジミの春』
川田 澄男『手はオシッコだらけ』
立岩 幸雄『沖縄の青い空と海を背景に占有行動中のフタオチョウ♂』

学生の部

特選
西 雅刀『クリとキマルリ』
準特選
白井 建『アサマイチモンジの交尾』
関 理紗『どこまでも遠くへ』
入選
清水 美京『森の妖精との邂逅』
上辻 愛織『カノコガの羽化』
仁地 悠人『アリに守られたチョウセンアカシジミ』

入賞作品はこちらからご覧下さい。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。