ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 73(3/4)(電子版)発行のお知らせ

2023年1月 7日公開

蝶と蛾 Vol.73 No.3/4 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、やどりが274に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

ログイン名とパスワードは、2022年11月から変更となっています。ログイン名とパスワードが分からない場合は、学会事務局にお問い合わせください。

蝶と蛾 Vol. 73 No. 3/4

    • Biological notes on the fern feeding micromoth, Cuprina porphyrantha (Meyrick, 1913) (Lepidoptera: Stathmopodidae), with a new hostplant, Dryopteris hondoensis from Japan.
    • Shigeki KOBAYASHI, Takeshi TERADA
    • ヒメクロシダマイコガ(ニセマイコガ科)に関する生態学的知見
    • 小林 茂樹, 寺田 剛
    • ページ: 111-121
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.3-4_111
  • Discovery of Bembecia kaszabi (C?pu?e, 1973) (Lepidoptera, Sesiidae) from Kyushu, Japan.
  • Sadahisa YAGI, Takahiro YANO, Fukashi ISHIWATA, Kota OGAWA, Yuki MATSUI, Hideshi NAKA
  • メスアカスカシバ(新称)(チョウ目,スカシバガ科)の日本(九州)からの発見
  • 屋宜 禎央, 矢野 高広, 石綿 深志, 小川 浩太, 松井 悠樹, 中 秀司
  • ページ: 135-146
  • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.3-4_135
  • Description of the immature stages of Aedia kumamotonis (Matsumura) with notes on the morphological differences from the sweet potato leaf worm, Aedia leucomelas (Linnaeus) (Lepidoptera, Noctuidae, Aediinae).
  • Daisuke WATABIKI
  • クマモトナカジロシタバの幼生期の記載と近縁種ナカジロシタバとの識別(鱗翅目,ヤガ科,ナカジロシタバ亜科)
  • 綿引 大祐
  • ページ: 147-152
  • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.3-4_147
  • ナシマダラメイガの学名に関する考察
  • 吉松 慎一, 綿引 大祐, 中谷 至伸
  • ページ: 153-156
  • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.3-4_153
  • 日本鱗翅学会

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    鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。