ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 73(2)(電子版)発行のお知らせ

2022年9月15日公開

蝶と蛾 Vol.73 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、やどりが270に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

ログイン名とパスワードは、2021年11月から変更となっています。ログイン名とパスワードが分からない場合は、学会事務局にお問い合わせください。

蝶と蛾 Vol. 73 No. 2

    • Observations on a nest of a paper wasp (Polistes sp.) infested by a pyralid moth, Hypsopygia mauritialis (Boisduval, 1833)
    • Seiki YAMANE, Teruhiko FUKUDA, Shun'ichi MAKINO
    • モモイロシマメイガに寄生されたアシナガバチの1種の巣に関する観察
    • 山根 正気, 福田 輝彦, 牧野 俊一
    • ページ: 27-32
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.2_27
    • A new species of Scirpophaga (Lepidoptera, Crambidae) from Japan, with remarks on its specific habitat
    • Yutaka YOSHIYASU, Osamu SAITO, Norio HIRAI
    • 日本産Scirpophaga属(鱗翅目, ツトガ科)の1新種の記載およびその特異な生息環境
    • 吉安 裕, 斉藤 修, 平井 規央
    • ページ: 33-41
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.2_33
    • Chinese peacock Papilio bianor bianor Cramer, 1777 collected in Miyako-jima Island: Investigation of the origin of a stray butterfly based on DNA sequence and morphological comparison
    • Kota OGAWA
    • 宮古島で採集されたクジャクアゲハ原名亜種: DNA配列と形態比較による迷蝶の原産地推定
    • 小川 浩太
    • ページ: 43-52
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.2_43
    • AAA
    • AAA
    • ミヤマモンキチョウ浅間連山亜種(Colias palaeno aias Fruhstorfer)に及ぼすモンキチョウ(Colias erate poliographus Motschulsky)の交尾干渉
    • 北原 曜
    • ページ: 53-66
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.2_53

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。