ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会 チョウとガ フォトコンテスト2022

2022年9月 1日公開

「ちょうちょ、ちょうちょ、菜の葉にとまれ」と童謡にも歌われているチョウやガの仲間は、私たちにとってはとても身近な存在ですが、近年その姿を見る機会が減ってきています。実は、チョウやガの仲間は身近な自然のバロメーターで、私たちの住む場所の自然の変化を反映しているといえます。

日本鱗翅学会では、チョウやガ(鱗翅類)の魅力やその変化を科学的に探るとともに、それを私たちの住む場所や周辺の環境を守ることにつなげる活動を行っています。今年は、チョウやガの魅力を再発見していただくとともに、身近な自然の変化を知る糸口にしていただこうと、広く一般の方々を対象にチョウとガのフォトコンテストを開催することになりました。今年は、『チョウやガの不思議な世界』をテーマに作品を公募いたしますので、たくさんの方々のご応募をお待ちしております。

  • グランプリ(1作品) 副賞: 3万円のギフトカード
  • 特選(各部門2作品) 副賞: 1万円のギフトカード
  • 準特選(各部門5作品以内) 副賞: 5千円のギフトカード
  • 入選(各部門10作品以内) 副賞: 1千円のギフト券

選考方法

一次審査
プロの写真家2名の先生方により、各部門上位20作品を選考
二次審査
一次審査で選考された作品を、日本鱗翅学会の理事および評議員(応募者を除く)が審査して、上記の入賞作品を決定

審査員紹介

海野 和男氏

1947年東京生まれ。昆虫を中心とするフリーの自然写真家。日本自然科学写真協会会長。学生時代よりアジアやアメリカの熱帯雨林に通い、昆虫の擬態を中心に写真を撮り続ける。現在は、アトリエのある長野県小諸市に、じっくりと腰を据えて身近な自然を記録している。主な著書に『蝶の飛ぶ風景 Butterflies』(平凡社)、『昆虫の世界へようこそ』(ちくま新書)、『昆虫顔面図鑑』(実業之日本社)、『海野和男の昆虫撮影テクニック』、『世界で一番美しい蝶図鑑』(誠文堂新光社)など多数。

伊藤 ふくお氏

1947年三重県生まれ。コマーシャルカメラマンを経て、1980年昆虫写真家として独立。現在、自然写真工房主宰、奈良県在住。著書: 『ちいさないきものくらしといきかた』(ひかりのくに)、『どんぐりの図鑑』『ひっつきむしの図鑑』『セミと仲間の図鑑』(トンボ出版)、『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』(北海道大学出版会)など多数。

応募方法

  • 1) 日本在住のプロ以外の方なら誰でも応募できます。各自が日本国内で撮影した単写真か組写真を1作品として各部門一人1作品の応募とします(学生の場合は、両部門へ別作品を1点ずつ応募可)。作品が撮影された時期の制限はございません。
  • 2) 応募用紙に必要事項を記入し、応募作品(5MB以下のJPEGファイル)とともにメールに添付して下記まで送るか、応募用紙と応募作品をデータとしてDVD-R等に入れて下記宛に郵送して下さい(プリントしたものは入れないで下さい)。応募用紙をプリントして手書きで記入の上、応募作品の入ったCD-R等と一緒に郵送も可です
  • なお、応募作品は返却いたしませんので、複製を保存してからご応募下さい。
  • 3) 入賞作品は、日本鱗翅学会のウェブサイトで発表する(2022年12月末予定)とともに、入賞者には別途郵送にてお知らせいたします(都合によりスケジュールを変更する場合もあります)。

応募作品について

  • 1) 応募作品は未発表または発表予定のないものに限ります。
  • 他のコンテストへの二重応募(過去に入賞・入選しなかった作品は応募可)または類似作品とみなされる作品は失格となります。
  • 2) 応募作品に人物が写り込んでいる場合には、ご応募に際して、必ず本人(被写体: 未成年の場合は親権者)の承諾をいただいて下さい。
  • 3) 入賞作品につきましては、入賞のお知らせの後に原板を提出していただきます。
  • 4) 応募作品の著作権は撮影者に帰属しますが、日本鱗翅学会は入賞作品を無償で使用する権利を有することとします。

入賞作品は、主に次の目的で使用します。

日本鱗翅学会の出版物、またはウェブサイトなどのウェブコンテンツとしての二次利用など。

メールでの応募

日本鱗翅学会フォトコンテスト公募メールアドレス

E-mail:lsj-photolepi-jp.org

※ 件名に「フォトコンテスト応募作品(氏名)」を明記

郵送

〒192-0364

東京都八王子市南大沢 2-214-6-103

藤塚 弘 方

日本鱗翅学会フォトコンテスト 事務局

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。