ミノウスバ Pryeria sinica
(マダラガ科)

半透明の翅をもつ昼飛性のマダラガ。日本では北海道から九州まで分布し、マサキ、ツルウメモドキなどのニシキギ科を食樹とする。首都圏では晩秋11月頃に成虫が見られるが、寒冷地ほど早く出現する傾向にあるようで、青森県の山地では9月下旬に発生の盛期を迎える。

食樹のマサキが生垣として植栽されることから、市街地に多く生息する。多数の卵を並べて産み付ける習性があり、幼虫は群れて生活するため、植栽のマサキの葉を食べ尽くす害虫としても知られている。しかし、こと青森県においては市街地で発生した例が知られておらず、自然度の高い山林で偶然的に採集されるばかりの稀種である。市街地への進出程度に顕著な地域差が見られることは興味深い。

撮影データ: 2017年9月24日 青森県平川市
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 73(1)(電子版)発行のお知らせ

2022年5月24日公開

蝶と蛾 Vol.73 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、やどりが270に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

ログイン名とパスワードは、2021年11月から変更となっています。ログイン名とパスワードが分からない場合は、学会事務局にお問い合わせください。

蝶と蛾 Vol. 73 No. 1

    • Discovery of Psyche casta (Pallas, 1767) (Psychidae, Psychinae) in Japan
    • Shuhei NIITSU, Daisuke MAEDA
    • 日本からのPsyche casta (Pallas, 1776)(ミノガ科, Psychinae亜科)の発見
    • 新津 修平, 前田 大輔
    • ページ: 7-11
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.1_7
    • The first occurrence of a cochyline moth, Eupoecilia ingens Sun & Li (Lepidoptera: Tortricidae: Tortricinae) in Japan
    • Shinya SUZUKI, Utsugi JINBO
    • ツマボシホソハマキ(新称)(鱗翅目: ハマキガ科: ハマキガ亜科)の日本からの初記録
    • 鈴木 信也, 神保 宇嗣
    • ページ: 13-17
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.72.3-4_59
    • A new species of the genus Tituacia from Japan (Lepidoptera, Gelechiidae, Anacampsinae, Chelariini)
    • Tatsuya UEDA
    • Tituacia属の日本からの1新種記載(鱗翅目, キバガ科)
    • 上田 達也
    • ページ: 19-25
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.1_19

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。