ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 73(1)(電子版)発行のお知らせ

2022年5月24日公開

蝶と蛾 Vol.73 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、やどりが270に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

ログイン名とパスワードは、2021年11月から変更となっています。ログイン名とパスワードが分からない場合は、学会事務局にお問い合わせください。

蝶と蛾 Vol. 73 No. 1

    • Discovery of Psyche casta (Pallas, 1767) (Psychidae, Psychinae) in Japan
    • Shuhei NIITSU, Daisuke MAEDA
    • 日本からのPsyche casta (Pallas, 1776)(ミノガ科, Psychinae亜科)の発見
    • 新津 修平, 前田 大輔
    • ページ: 7-11
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.1_7
    • The first occurrence of a cochyline moth, Eupoecilia ingens Sun & Li (Lepidoptera: Tortricidae: Tortricinae) in Japan
    • Shinya SUZUKI, Utsugi JINBO
    • ツマボシホソハマキ(新称)(鱗翅目: ハマキガ科: ハマキガ亜科)の日本からの初記録
    • 鈴木 信也, 神保 宇嗣
    • ページ: 13-17
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.72.3-4_59
    • A new species of the genus Tituacia from Japan (Lepidoptera, Gelechiidae, Anacampsinae, Chelariini)
    • Tatsuya UEDA
    • Tituacia属の日本からの1新種記載(鱗翅目, キバガ科)
    • 上田 達也
    • ページ: 19-25
    • DOI: https://doi.org/10.18984/lepid.73.1_19

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。