ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

関東支部 2021「秋のつどい」Zoomオンライン開催 (11/13開催)

2021年11月 2日公開

今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインのみでの開催といたします。直接お会いできず残念ではありますが、多くの方々にご参加いただけると幸いです。

鱗翅学会の会員ではなくとも、どなたでも参加できます。ただし、事前に参加登録が必要となりますので、ご希望の方は以下の参加申し込みフォームより受付〆切日までに、必ず、お申し込み下さい。

申し込みの登録をされた方には、受付〆切後の数日以内に視聴用のZoomURLを配信いたします。当日は、その視聴用ZoomURLからの参加となります(申し込みフォームとは異なりますので、ご注意ください)。

また、講演の終了後には懇親会がオンラインで開催されます。懇親会も希望される方は、各自、お食事等ご用意のうえ、ご参加ください。

オンラインで、お待ちしております。よろしくお願い申し上げます。

日時
2021年11月13日(土) 14:00~18:00
対象
どなたでも
参加費
無料
場所
Zoomオンライン
参加申し込みフォーム
https://forms.gle/8MEqWpSPC1kgtQ2Q6
受付〆切
2021年11月10日(水)

プログラム

14:00 開会
14:10-15:25 一般講演(1)
福田 晴男: 『チョウまるごと大図鑑』から
小田 康弘: モンキチョウ黄色型♀について
長谷川 大: 図説『日本のゼフィルス』制作のウラ話
15:25-15:40 小中学生表彰・交流会
15:55-16:45 一般講演(2)
松井 安俊・星 光流: 在来種ゴマダラチョウと外来種アカボシゴマダラの種間関係を考える
栗山 定: アフリカイナズマ入門
17:00-18:00 招待講演
小松 貴: 好蟻性蛾類:アリと関わって生きるガの仲間
18:00 閉会
18:30-19:30 懇親会(Zoomオンライン)
企画・運営
日本鱗翅学会関東支部幹事会

お問い合わせ

〒409-0126

山梨県上野原市コモアしおつ 1-27-5

福田 晴男

E-mail:neptistarkme.biglobe.ne.jp

福田 晴男 (日本鱗翅学会関東支部長)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。