ミノウスバ Pryeria sinica
(マダラガ科)

半透明の翅をもつ昼飛性のマダラガ。日本では北海道から九州まで分布し、マサキ、ツルウメモドキなどのニシキギ科を食樹とする。首都圏では晩秋11月頃に成虫が見られるが、寒冷地ほど早く出現する傾向にあるようで、青森県の山地では9月下旬に発生の盛期を迎える。

食樹のマサキが生垣として植栽されることから、市街地に多く生息する。多数の卵を並べて産み付ける習性があり、幼虫は群れて生活するため、植栽のマサキの葉を食べ尽くす害虫としても知られている。しかし、こと青森県においては市街地で発生した例が知られておらず、自然度の高い山林で偶然的に採集されるばかりの稀種である。市街地への進出程度に顕著な地域差が見られることは興味深い。

撮影データ: 2017年9月24日 青森県平川市
撮影・文章: 工藤 誠也

閉じる

日本鱗翅学会

第1回ツシマウラボシシジミ保全シンポジウム

2021年9月14日公開

第1回ツシマウラボシシジミ保全シンポジウム「対馬にしかいない蝶・ツシマウラボシシジミをご存じですか? --絶滅寸前の蝶との共存共栄をめざして--」

日時:
2021年9月18日(土) 14:00~16:30
内容:
ツシマウラボシシジミ保全活動に取り組む様々な主体(行政、研究者、学校、動物園、企業など)が活動や研究成果を報告して現状を紹介するとともに、この蝶を守るための取り組みについて、参加者の皆さんと一緒に考える公開シンポジウムです。
※ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対馬市内の会場とオンライン(Zoomミーティング)の双方で参加できるハイフレックス型で開催いたします。島外の講演者はオンラインでの講演となります。
会場:
現地参加|対馬市交流センター3階大会議室
オンライン参加|【参加申し込みフォーム】https://pro.form-mailer.jp/lp/474b62c9236191
入場料:
無料
主催:
日本鱗翅学会自然保護委員会・対馬市
協賛:
(公財)自然保護助成基金
後援:
NPO法人日本チョウ類保全協会、(一社)MIT
お問い合わせ:
対馬市自然共生課 電話 0920-53-6111

プログラム

14:00~14:05
開会挨拶 比田 勝尚喜 (対馬市長)
趣旨説明
14:05~14:25
基調講演「最絶滅危惧種ツシマウラボシシジミの現状と課題」 矢後 勝也 (日本鱗翅学会/東京大学総合研究博物館)
14:25~14:45
「対馬の貴重な動植物に関する保全活動」 木滑 黄平 (環境省対馬自然保護官事務所)
14:45~15:05
「対馬市におけるウラボシシジミ保全の取り組み」 神宮 周作 (対馬市農林水産部 自然共生課)
15:05~15:10
休憩
15:10~15:30
「ユネスコスクール部の取り組み~チョウ食草の栽培・移植を通じた保全活動~」 長崎県立対馬高校
15:30~15:50
「動物園でのウラボシシジミ累代飼育の試み」 伊藤 雅男 (長崎バイオパーク)
15:50~16:10
「対馬の自然共生のしまづくりを目指してーヤマネコと共生する森づくりを考えようー」 吉野 元 ((一社)MIT)
16:10~16:30
総合討論
16:30
閉会挨拶

シンポジウム特別エクスカーション「ツシマウラボシシジミ観察会&食草苗の植栽体験」

日時:
2021年9月19日(日) 13:00~14:30
主催:
対馬市
場所:
対馬市上県町佐須奈
内容:
ツシマウラボシシジミの保護区においてチョウや幼虫、卵などの観察会を開催します。また、ツシマウラボシシジミの幼虫のえさとなる植物(ヌスビトハギの仲間)の苗を植栽して、保護区の環境整備活動を行います。
※ 上県行政サービスセンターに集合し、現地解散。
※ 島内在住の方に限定、18日のシンポジウム参加の方のみを対象。
※ 苗の植栽を行いますので、作業しやすい服装・靴でお越しください(軍手、スコップ等の道具は対馬市で準備します)。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。