ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

関東支部 2021「秋のつどい」講演募集: Zoomにて開催

2021年7月15日公開

平素、関東支部における行事へのご協力ご参加、ありがとうございます。

この度、コロナ禍で2020年・春のつどい以降、休止していた関東支部つどいの講演会を下記の要領でZOOMで開催することに致しました。一般講演の6枠について、2020年春のつどいで講演予定であった2名の方に、今回お願いすることになりました。つきましては残り4つの演題枠について、関東支部会員で発表を希望される方を4名募集いたします。

希望者は下記の要領で、メールにて応募ください。ふるってのご応募、よろしくお願いします。

ZOOMによる2021年秋のつどい

開催日時
2021年11月13日|14:00~18:00|その後懇親会を予定
演題
一般講演(25分)6題+招待講演(60分)1題(小松 貴さんで内定済)
(注)
ZOOMのよる秋のつどいは、全国の日本鱗翅学会の会員の皆様が視聴者として参加できるようにいたします。詳細のご案内は内容が決まり次第、後日鱗翅学会HP等でお知らせいたします。

一般講演の申し込み

期日
2021年7月31日まで
ただし、先着4名様にしますので、期日内に4枠に達成した場合は、その時点で募集終了を皆様に配信します。
申し込みメールの宛先
neptistarkme.biglobe.ne.jp
メール記述内容
演題名|発表者名(複数の場合は発表者に●)|ご住所|お電話
(注)
申込の最終可否および講演要旨の提出についてはメールをいただいた方に直接ご連絡いたします。

福田 晴男 (日本鱗翅学会関東支部長)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。