中国支部会報 第21号PDF公開
2020年6月11日公開
日本鱗翅学会中国支部では、支部会報を原則として年に1回出版しております。このたび、第21号(2020年4月1日出版)のPDFを会員限定ページにて公開いたしました。
また、2018年度より、出版後3年を経過した支部会報のPDFを一般向けに全文公開することとなりました。調査・研究にご活用いただけると幸いです。
- 日本鱗翅学会中国支部会報 第21号 (全文PDF|5.54MB) ※ 会員限定公開
- 中国支部会報バックナンバー(一般公開)
シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)
春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。
年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。
本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。
2020年6月11日公開
日本鱗翅学会中国支部では、支部会報を原則として年に1回出版しております。このたび、第21号(2020年4月1日出版)のPDFを会員限定ページにて公開いたしました。
また、2018年度より、出版後3年を経過した支部会報のPDFを一般向けに全文公開することとなりました。調査・研究にご活用いただけると幸いです。
鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。