ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

公開シンポジウム「インセクトワールド -多様な昆虫の世界-」

2019年6月16日公開

公開シンポジウム「インセクトワールド -多様な昆虫の世界-」の概要

プログラム

13:00 日本学術会議農学委員会応用昆虫学分科会活動報告
小野 正人 (日本学術会議連携会員・玉川大学学術研究所)
13:20 日本昆虫科学連合活動報告
伴戸 久徳 (日本昆虫科学連合代表・北海道大学大学院農学研究院)
講演 (座長) 辻 和希 (日本学術会議連携会員・琉球大学農学部亜熱帯農林環境科学科)
13:35 「非社会性昆虫コメツキモドキと菌の栽培共生」
土岐 和多瑠 (名古屋大学大学院生命農学研究科)
14:05 「ユスリカの世界」
平林 公男 (信州大学学術研究院繊維学系)
14:35 「加工食品で発育するノシメマダラメイガ」
宮ノ下 明大 (国立研究開発法人農研機構食品安全研究領域)
15:05-15:20 (休憩)
15:20 「シロアリにおけるオスのいない社会の進化」
矢代 敏久 (国立研究開発法人農研機構九州沖縄農業研究センター)
15:50 「昆虫社会の化学感覚と好き嫌い」
尾崎 まみこ (神戸大学大学院理学研究科)
16:20 総合討論 (座長) 辻 和希
16:45 閉会

伊藤 雅信 (日本昆虫科学連合事務局)

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。