ミノウスバ Pryeria sinica
(マダラガ科)

半透明の翅をもつ昼飛性のマダラガ。日本では北海道から九州まで分布し、マサキ、ツルウメモドキなどのニシキギ科を食樹とする。首都圏では晩秋11月頃に成虫が見られるが、寒冷地ほど早く出現する傾向にあるようで、青森県の山地では9月下旬に発生の盛期を迎える。

食樹のマサキが生垣として植栽されることから、市街地に多く生息する。多数の卵を並べて産み付ける習性があり、幼虫は群れて生活するため、植栽のマサキの葉を食べ尽くす害虫としても知られている。しかし、こと青森県においては市街地で発生した例が知られておらず、自然度の高い山林で偶然的に採集されるばかりの稀種である。市街地への進出程度に顕著な地域差が見られることは興味深い。

撮影データ: 2017年9月24日 青森県平川市
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

会誌「蝶と蛾」69巻(1・2・3/4号)冊子体の販売について

2019年1月11日公開

本誌は2018年1月より従来の冊子体を廃止して、J-Stage(科学技術情報発信・流通総合システム)上での電子出版へ無事完全移行しました。しかし、会員ごとの電子媒体(インターネット)利用環境は大きく異なるものと推測され、電子出版の本誌を見る機会が自由にならない会員もいるかもしれません。そこで、有償ではありますが、すでに電子出版されている本誌69巻1・2・3/4号 (2018年発行分)をまとめてオンデマンド印刷して、お届けするサービスを実施することにしました。

費用は4,000円(実費送料込、会員価格)とし、下記振込口座へのお振り込みをもって申込みといたします。

  • 郵便振替口座 01030-2-15914 (加入者名:日本鱗翅学会)

申込期間は、2019年1月1日~2019年3月31日までとし、4月以降発送の予定です。振込用紙には必ず「蝶と蛾69巻 合本希望」とお書きのうえ、会員番号、郵便番号、住所、氏名もご記入ください。

2019年3月31日以降の購入希望については、残部があれば販売いたしますが、売り切れの際はご了承ください。

「蝶と蛾」編集委員会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。