シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会第65回大会(松本)での発表申込み受付の延長について

2018年8月 2日公開

やどりがの発行遅延のため、7月末日に締め切りとしておりました65回大会での発表申込みの受付を、8月20日(月)まで延長いたします。一般発表、ポスター発表、標本発表(やどりがに見本を掲載)、小集会へのエントリーをお待ちしております。

なお、講演要旨の提出については予定通り、8月末日締め切りとなりますので、お気を付けください。

申込み・要旨送付先

〒395-0034

長野県飯田市追手町 2-655-7
飯田市美術博物館

日本鱗翅学会第65回大会事務局

四方 圭一郎

TEL:0265-22-8118
FAX:0265-22-5252
E-mail:lsj65matsumotogmail.com

四方 圭一郎 (第65回大会事務局)

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。