ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 69(1)(電子版)発行のお知らせ

2018年7月18日公開

蝶と蛾 Vol.69 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、Vol.68 No.3/4に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

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蝶と蛾 Vol.69 No.1

    • DNA barcoding and adult morphology reveal an unrecorded species on Citrus and other new host associations of Blastobasidae (Lepidoptera: Gelechioidea) in Japan, with taxonomic notes on the genus Lateantenna.
    • Issei OHSHIMA, Yositaka SAKAMAKI, Hiromitsu INOUE, Tomonori ARAI, David ADAMSKI
    • DNAバーコーディングおよび成虫形態から明らかとなったネマルハキバガ科(鱗翅目: キバガ上科)のミカンを加害する日本未記録種と新たな寄主植物の記録
    • 大島 一正・坂巻 祥孝・井上 広光・新井 朋徳・D. Adamski
    • ページ: 1-9
    • Taxonomic relationship between Earias roseifera Butler and Earias roseoviridis Sugi (Lepidoptera: Nolidae: Eariadinae) with reference to their distributions mainly in Japan.
    • Daisuke WATABIKI, Shin-ichi YOSHIMATSU
    • ベニモンアオリンガとオオベニモンアオリンガの分類学的関係, 日本における両種の分布を参考に
    • 綿引 大祐・吉松 慎一
    • ページ: 11-18
    • Records of Gelechioid moths from Amami-Ôshima Island.
    • Jouhei OKU, Yositaka SAKAMAKI, Shin-ichi SAMESHIMA, Katsuo TSUDA, Takeshi TERADA
    • 奄美大島のキバガ上科の記録
    • 奥 尉平・坂巻 祥孝・鮫島 真一・津田 勝男・寺田 剛
    • ページ: 19-32
    • Seasonal and sexual differences in the ultraviolet reflectance and scent scale substances of the wings of Pieris napi japonica (Lepidoptera, Pieridae).
    • TANAHASHI Ichiro
    • ヤマトスジグロシロチョウの季節型による翅の色彩と香気成分の変化
    • 棚橋 一郎
    • ページ: 33-43
    • A new species of the genus Epinotia Hubner (Lepidoptera, Tortricidae, Olethreutinae) from Japan.
    • NASU Yoshitsugu
    • 日本産Epinotia属の1新種(鱗翅目, ハマキガ科, ヒメハマキガ亜科)
    • 那須 義次
    • ページ: 45-47
    • 蝶と蛾 68巻3/4号の訂正

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。