シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

閉じる

日本鱗翅学会

日本鱗翅学会四国支部第23回例会のお知らせ

2018年2月23日公開

毎年恒例となりました四国支部の例会を開催します。

これまで参加されたことのない方、会員外で虫好きの方の参加も歓迎いたします。その他の話題に余裕があるので飛び込みの講演や、標本の持込等もお待ちしております。皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参加ください。

開催要領

日時
平成30年2月25日(日) 11:00~16:30
場所
愛媛県総合科学博物館 | 生涯学習棟 2階 第2研修室
(高速いよ西条ICより約5分 | 交通アクセス)

プログラム

講演
11:00~11:20
窪田 聖一 (愛媛)
 クロヒカゲモドキを追っかけて
11:20~11:40
林 弘 (愛媛)
 鳥に咬まれた蝶の事例
11:40~12:00
愛媛のキリガの採集 | 片岡 敬一 (愛媛)
(12:00~13:00 昼食)
(13:00~13:40 総会)
13:40~14:00
大西 剛 (愛媛)
 博物館周辺で撮影されたチョウ
14:00~14:20
三谷 晃良 (愛媛)
 ウスバキチョウの話題
14:20~14:50
真鍋 泰彦 (高知)
 2017年に高知県でライトトラップに飛来した蛾と蝶
(14:50~15:00 休憩)
(15:00~16:30 質疑応答、その他の話題、一人一話など)
総会
  • 評議員挨拶
  • 評議員会報告
  • 仙台大会報告
  • 自然保護委員会及び自然保護セミナー報告
  • 会計報告
  • 自由意見等討論

お問い合わせ

〒792-0060

愛媛県新居浜市大生院 2133-2

愛媛県総合科学博物館 学芸課

大西 剛

TEL:0897-40-4109(代表)
FAX:0857-12-3456
E-mail:ohnishi-tsuyoshipref.ehime.lg.jp

大西 剛 (愛媛県総合科学博物館)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。