シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東海支部 2017年総会及び第166回例会のご案内

2017年11月16日公開

東海支部の「2017年総会及び第166回例会」を下記の要領で開催いたします。会員外の皆様も参加もできますので、お誘い合わせの上ご参加いただければ幸いです。

開催要領

日時
2017年12月2日(土) 13:00~17:00
会場
名城大学 共通講義棟北館 N-104講義室
(名古屋市天白区塩釜口 1-501 | 名古屋地下鉄鶴舞線塩釜口1番出口徒歩5分)
名城大学へのアクセス (名城大学ウェブサイト)
参加費
500円

プログラム

特別講演 13:40~14:40
高橋 昭
 「原色日本蝶類生態図鑑」全4巻作成の頃
一般講演 14:50~16:50
多賀 敏正
 ジャコウアゲハ宮古島亜種の季節的変異について
河本 実
 三重県の蝶について
杉坂 美典
 台湾産の珍蝶10種の発生状況について
服部 和之
 海外蝶採集紀行 ラオス南北 ボーロベン高原とムアンゴイ
中西 元男
 三重県のウラナミアカシジミ紀伊半島“亜種”

※ 例会終了後、懇親会の開催を予定しています。奮ってご参加下さい。

日本鱗翅学会東海支部事務局

〒489-0863

愛知県瀬戸市せいれい町 27

南山大学 総合政策学部

江田 信豊

TEL:0561-89-2000
FAX:0561-89-2099

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。