ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

閉じる

日本鱗翅学会

日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム(最終回)
「アサギマダラの移動のなぞはどこまで解明されたか?」

2017年5月 1日公開

日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト公開シンポジウを開催します。

アサギマダラプロジェクトの終了にともない、今回が本シンポジウムの最終回となります。

※ 本シンポジウムは、13時から同会場で開催される日本鱗翅学会近畿支部例会の一環として開催されております。

世話役:
渡りチョウを調べる会
共催:
日本鱗翅学会近畿支部

日時・場所・会費

日時:
2017年5月14日(日) 14時30分~17時
場所:
大阪府立大学 I-siteなんば 2階会議室
(最寄駅: 地下鉄「大国町」「恵美須町」、南海「難波」「今宮戎」)
アクセス
会費:
無料(非会員の参加も歓迎します)

プログラム

1.趣旨説明(14:30~14:40)
 石井 実(近畿支部)
2.市民を中心に展開してきたアサギマダラのマーキング調査~アサギマダラプロジェクトの活動を振り返って(14:40~15:00)
 宮武 頼夫(近畿支部)
3.愛知県の活動からアサギマダラの生態を考える(15:00~15:30)
 窪田 宣和(東海支部)
4.武庫川沿岸流域から見たアサギマダラの移動(15:30~16:10)
 渡辺 康之(近畿支部)
5.総合討論(16:20~16:50)
アサギマダラの移動のなぞはどこまで解明されたか?
 進行:石井 実
6.閉会(16:50~17:00)
 渡辺 康之(日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト担当理事)
 宮武 頼夫(渡りチョウを調べる会代表)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。