ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

男女共同参画学協会連絡会アンケート依頼

2016年10月 8日公開

日本鱗翅学会会員の皆様に学会事務局からのお知らせです。男女共同参画学協会連絡会からアンケートの依頼がありました。このアンケートは自然科学系の研究者・技術者を取り巻く現状を把握するためのアンケートです。詳細は下記のPDFファイルをご確認ください。

アンケートの設問内容
年齢・性別・経歴・職種・所属学協会等
仕事関係(仕事時間、雇用形態、キャリア形成等)
育児・介護(子供の人数、育児休暇、介護休暇、ライフワークバランス等)
男女共同参画(意識、推進に必要なこと)
これまでに実施された男女共同参画推進関連の政策の周知度と効果
アンケートの実施期間:
2016年10月8日(土)~10月28日(金)予定

アンケートに協力していただける方は以下のウェブサイトより回答をお願いします(Web回答方式)。

枝 恵太郎 | infolepi-jp.org

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。