ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

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日本鱗翅学会

日本産チョウ類の衰亡と保護 第7集

2016年4月 3日公開

おかげさまで『日本産チョウ類の衰亡と保護第7集』が無事に発行されました。本書には、蝶・蛾類の日本における生息の現状や実践的な保護活動の事例報告など、2013年10月に東京で開催した自然保護セミナーの内容が掲載されています。また、四訂版となる最新の都道府県別蝶類レッドリストでは、初めて全47都道府県の情報を揃えることができました。本書のご購入は下記の案内に従ってお申し込みください。

また、お問い合わせにつきましては、本会事務局(03-3812-5223)までご連絡ください。

発行日:
2016年1月31日出版 A4版/352頁
編者:
矢後勝也・平井規央・神保宇嗣(日本鱗翅学会自然保護委員会)
頒価:
3,500円(外税、送料込)

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。