ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会中国支部第17回例会のお知らせ

2015年10月28日公開

※終了しました。

毎年恒例となりました中国支部の例会を開催します。 支部会員以外の参加も歓迎します。

日時
2015年11月1日(日曜日)12:00から
場所
とりぎん文化会館2階第5会議室
議題
会務報告
役員人事
来年度の日程
懇親会
大会終了後懇親会を開催(場所:かぶら亭、「田村」で予約)します。支部会員以外の参加も歓迎します。会費は5000円です。

お問い合わせ

日本鱗翅学会中国支部
田村昭夫
〒682-0881 倉吉市宮川町2丁目74番地
Tel:0858-22-7707
Fax:0858-22-7707
e-mail:marutan.tamura@ncn-k.net

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。