ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東海支部第158回例会のご案内

2015年5月 7日公開

※終了しました。

東海支部の「第158回例会」を下記の要領で開催いたします。

総会以外は会員外の皆様も参加もできるので、お誘い合わせの上ご参加いただければ幸いです。

日時・場所・参加費等

日時
2015年5月30日(土)13:00~17:00
場所
三重県総合博物館(MieMu:みえむ)
三重県津市一身田上津部田3060
(三重県総合文化センター向かい)
TEL:059-228-2283
FAX:059-229-8310
交通アクセス
参加費
500円

プログラム

ようこそ三重県総合博物館へ 13:00~13:20
三重県総合博物館 昆虫担当学芸員 大島康宏
館内見学 13:20~15:30 (バックヤード見学含む)
(有料エリアへの入場は、別途閲覧料が必要になります)
一般講演 15:30~17:00
(1)河本 実「三重県北勢地域の蝶 最近の動向とこれから調べてほしいこと」
(2)奥田道廣「森林性の蝶の雄♂と雌♀の出会いの場」
(3)長谷川好昭「三重県のウラナミアカシジミ(紀伊半島亜種)について」
(4)坂部元宏「三重県におけるスギタニモンキリガの生態と分布」
ワークショップ「ゆらゆらチョウチョ」
13:00~15:30の間で、常時開催しています

※例会終了後、懇親会の開催を予定しています。奮ってご参加下さい。

連絡先

事務局
日本鱗翅学会 東海支部事務局
〒489-0863
愛知県瀬戸市せいれい町27
南山大学 総合政策学部 江田信豊
TEL:0561-89-2000
FAX:0561-89-2039
e-mail:koda@nanzan-u.ac.jp

現在メールでのご案内に切り替えております。メール利用の方は上記事務局にメールアドレスをお教え下さい。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。