ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

沖縄島北部・高江と安波の米軍ヘリパッド建設に関わる要望書

2015年3月23日公開

沖縄島北部にある「高江」および「安波」では、米軍ヘリパッド建設に伴う森林伐採や赤土の流出、さらにはオスプレイを含む米軍機の低空飛行や離着陸に伴う爆風や高熱の下降気流による環境悪化などの影響から、リュウキュウウラボシシジミやリュウキュウウラナミジャノメ、コノハチョウ、フタオチョウなど、多くの希少チョウ類をはじめとする昆虫類の存続に甚大な被害を及ぼすことが懸念されるため、早急な建設予定地とその周辺域における環境保全の要望が必要となりました。

そこで本学会は、2015年3月23日に防衛大臣、沖縄県知事、東村村長および国頭村村長宛宛に以下の要望書を提出しました。

2015年3月23日
自然保護委員長 矢後 勝也

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。