シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会四国支部第20回例会のお知らせ

2015年2月10日公開

※終了しました。

毎年恒例となりました四国支部の例会を開催します。 これまで参加されたことのない方、会員外で虫好きの方の参加も歓迎いたします。 皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参加ください。

日時
2015年2月22日(日曜日)11:00~17:00(予定)
場所
愛媛県総合科学博物館
生涯学習棟 2階 第2研修室
(高速いよ西条I.C.より約5分、交通アクセスはこちらを参照 )

プログラム

テーマ講演「四国におけるアゲハチョウ科及びシロチョウ科の蝶の最近の動向」
「愛媛県におけるアゲハチョウ科及びシロチョウ科の蝶の最近の動向」太田 喬三(愛媛)
「香川県におけるアゲハチョウ科及びシロチョウ科の蝶の最近の動向」出嶋 利明(香川)
「徳島県におけるアゲハチョウ科及びシロチョウ科の蝶の最近の動向」小川 昌彦(徳島)
総合討論(講演者以外の方からも各県の情報をお寄せ頂き、併せて議論したいと思います)
その他の演題など
「松山市野外活動センターのフシキキシタバ、オビカレハ」片岡 敬一(愛媛)
「須ノ川公園のワタリンガ」片岡 敬一(愛媛)
「クロマダラソテツシジミと気温」林 弘(愛媛)
「蛾の幼虫あれこれ」真鍋 泰彦(高知)
「愛媛県におけるクロヒカゲモドキの発生生態」窪田 聖一(愛媛)
一人一話

お問い合わせ

大西 剛
〒792-0060
愛媛県総合科学博物館
TEL:0897-40-4109(代表)
Fax: 897-40-4101
email:ohnishi-tsuyoshi@pref.ehime.jp

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。