シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会第61回大会(鹿児島市)のご案内

2014年9月26日公開

※終了しました。

日本鱗翅学会第61回大会を下記の通り実施することになりましたのでご案内します。多数のご参加をお待ちしております。なお、本大会は鹿児島昆虫同好会の後援をいただいております。

プログラム

日本鱗翅学会第61回大会プログラム

*プログラムは9月時点のものです。一部変更する場合もありますので、ご了承ください。

会場

大会会場
鹿児島大学農学部 農学部・共同獣医学部共通棟(Googleマップ)
〒890-0065 鹿児島市郡元1丁目21-24
Tel/Fax:099-285-8684(害虫学研究室)
懇親会場
鹿児島大学教育学部食堂 エデュカ

日程

2014年10月25日(土)~10月26日(日)
10月25日(土) 評議員会(午前中)、公開講演会、記念撮影、一般講演(ポスター)、公開シンポジウム、懇親会
10月26日(日) 公開シンポジウム2、小集会1、一般講演(ポスター)、自然保護委員会、総会、小集会2

※10月24日(金)の夕方に会場内で理事会を開催します。

会費

大会参加費
3,000円
懇親会費
6,000円
講演要旨集のみ
2,000円(送料込み)
昼食代(弁当+お茶)
1,000円(2日目のみ)

優秀発表賞

大会企画として、優秀なポスター発表(一般部門および30歳以下若手部門)の優秀発表に対して表彰を行います。受賞者の発表および授賞式は、2日目の15時30分から行います。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。