シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本学術会議公開シンポジウム「昆虫における刺激の受容とその反応」開催のお知らせ

2014年4月18日公開

※終了しました。

日本鱗翅学会も加盟している昆虫科学連合が主催する公開シンポジウムのご案内です。期日は以下の通りです。当日は昆虫の刺激と反応に関する第一人者による最先端の研究話題をお話ししていただけるはずです。興味のある方は奮ってご参加下さい。

「日本学術会議公開シンポジウム 昆虫における刺激の受容とその反応」

日時
2014年7月26日(土)13:00~16:55
場所
日本学術会議講堂
講演
下記のシンポジウム案内をご覧下さい。
備考
参加無料
問い合わせ先
日本昆虫科学連合事務局
森 直樹(京大院農・応用生命)
TEL 075-753-6307
e-mail:mokurin@kais.kyoto-u.ac.jp

シンポジウム案内(PDF)

(文責:学術会議担当 岩野秀俊)

日本鱗翅学会

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アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。