ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

東海支部:第153回例会案内

2013年6月27日公開

※終了しました。

静岡昆虫同好会との「夏期合同調査会」を行ないます。 一昨年も同じ場所で実施しましたが、雨で付近の探索が出来なかったこともあり、再度行うことにしました。

夏期合同調査会

日程
2013年8月24日(土)から25日(日)
大井川上流の温泉「南アルプス赤石温泉白樺荘」
電話054-260-2021
静岡県静岡市葵区田代
駐車場...広い駐車場があります
集合
24日(土)17時までにお願いします
会費
8,000円 一泊二食付き
翌8/25(日)は、大井川上流あるいは井川県民の森あたりの探索を行います。新東名の新静岡インターまたは島田・金谷インターから2~3時間の山間部です。時間に余裕を持っておいでください。
申込み
〒420-0815静岡市葵区上沓谷町14-9 諏訪哲夫
電話054-247-6524
e-mail:t-suwa@tg.commufa.jp
7月10日まで

事務局

日本鱗翅学会東海支部事務局
〒489-0863 愛知県瀬戸市せいれい町27
南山大学 総合政策学部 江田信豊
TEL:0561-89-2000
FAX:0561-89-2039
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日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。