ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

東海支部:第152回例会案内

2013年2月20日公開

※終了しました。

東海支部の「第152回例会」を下記の要領で開催いたします。会員外の皆様も参加もできるので、お誘い合わせの上ご参加いただければ幸いです。

日時・場所・参加費等

日時
2013年3月3日(日)13:30~17:00
場所
三重教育文化会館 3階第2会議室
三重県津市桜橋2-142
TEL:059-228-1122
アクセスマップ
参加費
無料

一般講演

間野隆裕・山田昌幸・高橋匡司
ウスバアゲハの分布拡大・縮小とその要因-矢作川流域を例に
大島康宏 (三重県環境生活部新博物館整備推進プロジェクトチーム/三重県立博物館)
今までやってきたこと、これからやれそうなこと~栃木県日光市で行った105年前と現在のチョウ類相の比較研究等を中心に~

連絡先

現在メールでのご案内に随時切り替えております。メール利用の方は下記事務局にメールアドレスをお教え下さい。

事務局
日本鱗翅学会 東海支部事務局 江田信豊
〒489-0863 愛知県瀬戸市せいれい町27
南山大学 総合政策学部
TEL:0561-89-2039
e-mail:koda@nanzan-u.ac.jp

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。