ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

「海を渡る昆虫の神秘」シンポジウム開催のご案内

2012年3月30日公開

※終了しました。

名古屋昆虫同好会主催、日本鱗翅学会東海支部後援の掲記のシンポジウムが開催されます。アサギマダラを中心とする様々な移動する昆虫についての話題と、移動の仕組みについてわかっていることと未解明なことなど、その神秘を探るシンポジウムです。ご興味のおありの方は、是非ご参加下さい。人数に限りがありますので、早めにお申し込み下さい。定員は100名で先着順です。

日時
2012年5月26日(土)
シンポジウム:13:30-16:30(開場13:00)無料
懇親会:17:00-(4,000円程度)
場所
名城大学天白キャンパス共通講義棟北館1階

シンポジウム案内(PDF)

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。