シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

「海を渡る昆虫の神秘」シンポジウム開催のご案内

2012年3月30日公開

※終了しました。

名古屋昆虫同好会主催、日本鱗翅学会東海支部後援の掲記のシンポジウムが開催されます。アサギマダラを中心とする様々な移動する昆虫についての話題と、移動の仕組みについてわかっていることと未解明なことなど、その神秘を探るシンポジウムです。ご興味のおありの方は、是非ご参加下さい。人数に限りがありますので、早めにお申し込み下さい。定員は100名で先着順です。

日時
2012年5月26日(土)
シンポジウム:13:30-16:30(開場13:00)無料
懇親会:17:00-(4,000円程度)
場所
名城大学天白キャンパス共通講義棟北館1階

シンポジウム案内(PDF)

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。