ニセバラシロヒメハマキ Notocelia nimia
(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)

九州大学伊都キャンパス農学部付近にはノイバラが多く生えており、夕方になると葉上にとまる本種の姿を簡単に見ることができます。

白と黒のまだら模様は鳥の糞に対する擬態といわれており、海外ではこのような模様を持つガを総称して"bird-dropping moth"と呼ぶそうです。この模様は、ニセバラシロヒメハマキの含まれるヒメハマキガ亜科内だけを見ても、AncylisApotomisGypsonomaなど、さまざまな属でみることができます。

撮影データ: 2024年4月18日 福岡県福岡市・九州大学伊都キャンパス
撮影・文章: 川島 育海

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日本鱗翅学会

与那国島への自衛隊配備計画に関わる要望書

2012年1月10日公開

与那国島には、2011年2月に「種の保存法」における国内希少野生動植物種に指定されたばかりのヨナグニマルバネクワガタやフチトリゲンゴロウをはじめ、多くの固有種・固有亜種の昆虫が生息していますが、陸上自衛隊の配備計画が進んでおり、危機にさらされる恐れがあります。そこで、日本鱗翅学会は、日本昆虫学会と連携し、日本甲虫学会、日本昆虫分類学会、日本トンボ学会とともに、同島の生態系に対する影響を最小限におさえるよう、環境大臣、防衛大臣、沖縄県知事、与那国町長に要望書を提出しました。

2012年1月4日
自然保護委員長 石井 実

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。