ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

会誌バックナンバーの取り扱いについて(変更)

2011年11月 9日公開

『蝶と蛾』『やどりが』などの本会出版物のバックナンバーは、福島県いわき市の日本鱗翅学会出版管理部にて取り扱っておりましたが、3月の東日本大震災で大きな被害を受け、バックナンバーの出荷に支障をきたしております。そのため、現在の日本鱗翅学会出版物管理部でのバックナンバーの取り扱いは今年度で終了します。来年度からは東京本部がバックナンバーを取り扱っていきます。

なお、新たにバックナンバーの保管場所を確保することが困難なこと、近年の出版物電子化の進展により、バックナンバーの需要が縮小傾向にあるこことから、来年度以降はバックナンバーの取り扱い期間は、出版後2年間を目途とさせていただきます。

出版物管理部の倉庫が震災の被害により、倉庫内が混乱しています。そのため、下記の号の発送は時間がかかる場合があることをご了承ください。

バックナンバー発送可能時期(予定)

『蝶と蛾』1~20、54(1)~
2011年9月~2012年6月15日
『やどりが』No.194~
2011年9月~2012年6月15日
『蝶と蛾』21~53
2011年12月10日~2012年6月15日
『やどりが』No.194以前
2011年12月10日~2012年6月15日

現在の出版物管理部でのバックナンバーの申込みは2011年12月31日までとなります。

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。