シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

近畿支部公開講演会「大阪の昆虫の自然史~山本博子さんを偲んで~」(仮)

2010年11月21日公開

下記のとおり公開講演会を開催しますので、多数の方のご参加をお願い申し上げます。 会員以外の方のご参加も歓迎します。

主催
日本鱗翅学会近畿支部・南大阪昆虫同好会・大阪市立自然史博物館(仮)
日時
2011年3月13日(日)13-17時(仮)
会場
大阪市立自然史博物館講堂(仮)
内容
山本博子さんの関わった調査研究について、6題ほどの発表を予定しています。
懇親会
同館自然史センター(仮)
お問い合わせ先
日本鱗翅学会近畿支部幹事長 伊藤ふくお 〒639-0201 奈良県北葛城郡上牧町片岡台3丁目1-25-101
TEL:0745-51-7626
FAX:0745-51-7627
mail:para-sita2@kdt.biglobe.ne.jp

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。