ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

2010年度日本鱗翅学会九州支部・日本昆虫学会 九州支部 合同大会のご案内

2010年11月19日公開

※終了しました。

日本鱗翅学会九州支部会員の皆様。例年のとおり下記の内容で日本昆虫学会九州支部と合同の支部大会を行う事になりましたのでお知らせいたします。会員外の皆さまの参加も歓迎します。

日時
2010年12月4日(土)12:30-17:30
場所
福岡市箱崎
九州大学箱崎理系地区21世紀交流プラザ
2F講義室A-B (以前の工学部本部の横)
アクセスマップ
大会参加費
500円 (お茶、お茶菓子代等)
懇親会費
3,500円程度(大会終了後近くで行われます)
参加・講演・ポスター発表
大会、懇親会に参加される方はご連絡下さい。講演・ポスター発表も受け付けております。 講演要旨(500字程度)と共に下記へお送り下さい(メール、ファックス等)。
締め切りは11月26日(金)です。
連絡先
事務局:上田恭一郎(支部幹事代理)
〒805-0021 北九州市八幡東区東田2-4-1
北九州市立自然史・歴史博物館
Fax:093-661-7503
e-mail:ueda@kmnh.jp

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。