ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

東海支部: 第144回例会のご案内

2010年7月29日公開

※終了しました。

東海支部の「第144回例会」を下記の要領で開催いたします。皆さんふるってご参加ください。29日はアサギマダラ調査会を実施する予定です。29日のみの参加も歓迎します。

日時・場所・参加費等

日時
2010年8月28日(土)17:00から29日(日)9:00(静岡昆虫同好会と共催)
場所
富士宮市猪之頭986-5 民宿「朝霧ロッジ」
TEL:0544-52-0109,1184
参加費
8,000円(1泊2食付)
参加申込
参加者は8月20日までに事務局(枝:下記住所)までお申込み下さい
洗面具・寝巻き類はご用意ください。風呂が狭いので「風の湯」などの日帰り温泉もご利用ください。
28日は夜間採集屋台を設置する予定です。

アサギマダラ調査会

29日はアサギマダラ調査会を実施する予定です。29日のみの参加も歓迎します。 詳細は下記のとおりです。

富士山スカイライン水ヶ塚駐車場西端雪遊び広場付近10:30集合(各自、油性ペン用意)。 12時頃解散予定

連絡先

現在メールでのご案内に随時切り替えております。 メール利用の方は下記事務局にメールアドレスをお教え下さい。

事務局
日本鱗翅学会東海支部事務局
枝 恵太郎
〒420-0047静岡市葵区清閑町13-12
(株)環境アセスメントセンター
e-mail:tokai@lepi-jp.org
TEL:054-255-3650
FAX:054-253-7891

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。