シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

信越支部およびまつもと虫の会合同観察会のお知らせ

2010年4月 3日公開

※終了しました。

信越支部およびまつもと虫の会合同観察会を以下のとおり実施します。 ご参加よろしくお願いいたします。

開催場所
長野県小谷村小谷温泉雨飾荘(TEL 0261-85-1607)露天風呂あり
日時
5月29日(土)から30日(日)
費用
大人12,000円、子供7,500円程度(宴会付き)
内容
9:00頃:周辺で採集観察
18:00から懇親会
*採集物自慢
*お気軽オークション
*話題提供
連絡先
田下(090-7214-4361)
福本(090-5965-3179)

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。