ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

東海支部: 第143回例会のご案内

2010年2月 5日公開

※終了しました。

東海支部の「第143回例会」を下記の要領で開催いたします。皆さんふるってご参加ください。会員でなくても参加可能ですのでご興味のある方にも声をかけて下さい。

日時・場所・参加費

日時
2010年3月7日(日)13:30-17:00
場所
三重県教育文化会館3F第2会議室
津市桜橋2丁目142
TEL:059-228-1122
JR・近鉄津駅正面から徒歩5分です。
参加費
無料(非会員の方参加大歓迎です)

プログラム

講演
中西元男「文献からみた鳥羽市離島の蝶研究史」
間野隆裕:「ガ類環境調査の一記録 愛知県豊田市での調査から」

三重昆虫談話会との合同開催で、他に一般講演が予定されています。ぜひ多数の方のご参加お待ちしております。

標本展示や三重県関係文献等の販売も行われます。

懇親会

当日終了後懇親会を実施します。参加希望者は当日受付で。

連絡先

事務局
日本鱗翅学会東海支部事務局
枝 恵太郎
〒420-0047静岡市葵区清閑町13-12
(株)環境アセスメントセンター
e-mail:tokai@lepi-jp.org
TEL:054-255-3650
FAX:054-253-7891

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。