ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

第138回東海支部例会(静岡昆虫同好会と共催の採集例会)

2008年8月23日公開

※終了しました。

以下の要領で東海支部の採集例会が開催されます。ふるってご参加ください。

日時・場所

日時
2008年8月23日(土)から24日(日)
場所
富士宮市猪之頭986民宿「朝霧ロッジ」
23日(土)は夜間採集、24日(日)は富士山スカイラインでアサギマダラ調査会を行います。
費用
8000円(1泊2食付)

申込・問い合わせ先

参加申込方法
参加希望者は8月10日までに、東海支部事務局まで申し込んでください。
問い合わせ先
東海支部事務局
〒420-0047 静岡市葵区清閑町13-12 (株) 環境アセスメントセンター
枝 恵太郎
Tel: 054-255-3650
Fax: 054-253-7891
E-mail: tokai@lepi-jp.org

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東京都文京区白山 1-13-7
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勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。