シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会 近畿支部 第135回例会講演案内

2007年12月15日公開

※終了しました。

日本鱗翅学会近畿支部第135回例会を、日本昆虫学会近畿支部2007年度大会との合同大会として下記のとおり開催します。 すべてのプログラムは一般公開です。この機会に、学会会員以外の方にもぜひ聴講、見学をお勧め下さい。

日時
2007年12月15日(土)13:00-17:55(受付12:30-)
会場
兵庫県立人と自然の博物館(神戸電鉄「フラワータウン駅」下車すぐ)4F大セミナー室
鱗翅学会会員:入口係員にこのプログラムを示し、入館ください。観覧券購入の必要はありません。
大セミナー室前で受付ののち、名札をお渡しします(参加費1人 200円 博物館への団体入場料を含む)。 以後館への出入りの際は出入口の係員に名札を呈示下さい。
会員以外の方: 博物館入口で観覧券(大人200 円)をお求めののち、大セミナー室前の受付で、参加費(1人50円)をお支払い下さい。 以後館への出入りの際は出入口の係員に観覧券の半券を呈示下さい。
懇親会
18:00-19:30(会場は博物館内、会費2000円)
参加申し込みと懇親会参加は12月13日(木)までに末尾連絡先までお申し込みください。
申込者には詳しい合同大会プログラムを送信またはFAXします。
(15:00-別室にて役員会を開催します。)

講演:15題(鱗翅学会8題、昆虫学会7題)、ポスター:3題、 展示:4題(クロマダラソテツシジミ標本/平井規央ほか)

13:00-14:45
1~7E:昆虫学会関係講演
14:45
8L:「五島列島から台湾へ飛んだアサギマダラ:2007年のマーキング調査の話題」
金沢至(大阪自然博)・Hsu Yi-Feng・謝勤晟(台湾師範大)・陳建志(台北師範大)・李信徳(台大)
15:00-16:00
ポスターセッション(実習室)・収蔵庫見学
16:00
9L:「大和三山のチョウ相-天香具山2007」
宮武頼夫(関西大)
16:15
10L:「ウスバシロチョウの飼育法」
小野克己(京都市)
16:30
11L:「スジグロシロチョウとエゾスジグロシロチョウの香気物質の比較」
棚橋一郎・榎本将典(大阪工大)
16:45
12:「温暖化による高山性蝶類への影響について」
渡辺康之(日本鱗翅学会)
17:00
13L:「大阪府北部と兵庫県西部におけるクロマダラソテツシジミの発生状況の調査」
○平井規央・酒木敬司・横田靖・森地重博・山本治・近藤伸一・上羽賢憲・坂本佳子・矢後勝也・石井実(日本鱗翅学会)
17:15
14L:「日本産チビガ科の分類(予報)」
○小林茂樹・広渡俊哉(大阪府大)・黒子 浩(阪南市)
17:30
15L:「チョウの種・亜種分類とDNA塩基配列相違度」
八木孝司(大阪府大)
申込先
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
大阪市立自然史博物館
金沢 至 Fax:06-6697-6225
E-mail:kana@mus-nh.city.osaka.jp

会場:兵庫県立人と自然の博物館

電車ご利用の場合
JR三田→神戸電鉄公園都市線「フラワータウン駅」下車すぐ
車ご利用の場合
中国自動車道「神戸三田IC」より5分
バスご利用の場合
神姫バス「フラワーセンター前」下車すぐ

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。