ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

関東支部「秋のつどい」2007年

2007年9月29日公開

※終了しました。

関東支部恒例の「秋のつどい」を下記の要領で開催いたします。 皆様、どうかお気軽にご参加ください。会員でなくても参加可能ですのでご興味のある方にも声をかけて下さい。

日時・場所
日時
2007年9月29日(土)13:00-17:30(開場12:30)
会場
モンベルクラブ渋谷店Mont・bell5階サロン
(場所は渋谷の東急ハンズの向いにあるお店(アウトドアショップ)の5階です。)
住所
東京都渋谷区宇田川町11-5モンベル渋谷ビル
電話
03-5784-4005
参加費
1,000円(会場費・講演要旨代を含む)
懇親会
会費4,000円(講演者・大学生以下割引あり)
Mont・bell5階サロン (同じ会場です)

Google マップ

プログラム
一般講演
永井洋三:フタキスジツトガの七変化
中臣謙太郎:Wileman先生のかんちがい-シャチホコガ研究史から-
加藤義臣・大日向建人・中秀司:「神奈川県産」アカボシゴマダラの季節型(白化型)決定に対する温度と日長の影響
藤田憲司・加藤義臣:アカボシゴマダラ幼虫の定位行動と攻撃性
川崎悦子:クロアゲハ・カラスアゲハの花の吸蜜行動
松田邦雄:幻の蝶の姿を求めて
企画講演「島嶼特集」
苅部治紀:小笠原の固有昆虫の現状:外来種の影響とその対策
戸田光彦:小笠原における侵略的外来爬虫類グリーンアノールの生態系影響と対策
中村康弘:オガサワラシジミの現状と保全
柏原精一:伊豆諸島とカラスアゲハ
連絡先
お問い合わせ
石川和宏
〒158-0097 世田谷区用賀2-32-1 株式会社 パスコ コンサルタント事業部
環境技術一部 環境調査課
TEL:03-3709-6653
e-mail:kazuhiro_ishikawa@pasco.co.jp
企画・運営
日本鱗翅学会関東支部幹事会
担当評議員
石川和宏、栗山定、里中正紀、菅井忠雄、津吹卓、中谷貴壽、針谷毅、諸星重明、矢後勝也
幹事
宇野彰、長畑直和、長谷川大
顧問
大塚市郎、倉地正、瀬田和明、三橋渡

既に多数の方にご協力いただいておりますが、関東支部における「春」と「秋のつどい」等の葉書での案内をe-mailへ切り替えることに対しまして、 ご協力頂ける方はアドレスを倉地(kurachi@computer.org)までお知らせ下さい。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。