ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

閉じる

日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東海支部 第135回例会のご案内

2007年8月25日公開

※終了しました。

日時・場所

日時
2007年8月25日(土)から26日(日)
場所
静岡市岩崎 井川県民の森(コテージ泊)
(tel.054-260-2214)
集合
8月25日(土)管理棟前大駐車場 16:00
参加費
3,000円(食事は各自持参)
参加申込
参加希望者は8月20日までに諏訪哲夫まで
(〒420-0815 静岡市上沓谷町14-9 tel. 054-247-6524)
メールでの参加希望者は、tokai@lepi-jp.org(枝 恵太郎まで)

会場について・注意点など

静岡市街地より安倍川に沿って北上、玉機橋を井川湖方面に左折富士見峠の先をリバーウェルスキー場、 県民の森方面に右折します。静岡市街地から約2時間。
宿泊
今年度は井川県民の森キャンプ場のコテージを4棟ほど借りて行います。 なお寝具はついておらず、有料となります(寝袋1泊200円、毛布1泊100円)。寝袋等の持参お願いします。
食事
飲み物の自販機はありますが、その日の夕食、翌日の朝食、アサギマダラ調査会に参加される場合は昼食、 それに夜の飲み物など、各自で工夫してご用意ください。

25日は夜間採集屋台を設置する予定です。

26日はアサギマダラ調査会実施。26日のみの参加も歓迎。 上記管理棟前大駐車場前10:00集合(各自油性ペン、昼食・飲み物用意)

お問い合わせ先
日本鱗翅学会東海支部事務局
枝 恵太郎
〒420-0047
静岡市葵区清閑町13-12
(株)環境アセスメントセンター
e-mail:tokai@lepi-jp.org
TEL.054-255-3650
FAX.054-253-7891
(東海支部事務局所在地が変わりました)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。