マエアカスカシノメイガ Palpita nigropunctalis
(ツトガ科ヒゲナガノメイガ亜科)

夏の暑さが過ぎ、本格的な秋の訪れを感じはじめる9月の早朝に、アベリアの花を訪れたマエアカスカシノメイガを見つけた。

半透明の白い翅と橙色の差し色が美しいガで、早春のまだ寒い時期から灯火やコンビニの灯りに成虫が集まる。幼虫が公園の生け垣や人家に植栽されるネズミモチやライラック、オリーブなど様々なモクセイ科植物を餌としているため、都市から山間部まで広い地域で成虫を目にする。

本種の成虫は真冬以外いつでも見られるような気がするのだが、実は複雑な生活史を持っており、成虫が見られる時期は意外に限られている。幼虫が暑さにも寒さにも弱いのか、あるいは春と秋だけ餌の状態がよいのか、幼虫の生育に適さない時期を休眠してやり過ごすようだ。夏は成虫で、冬は蛹でそれぞれ休眠するらしい(Gotoh et al. 2011, 後藤 2012)。

撮影データ: 2022年9月23日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 中 秀司

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東海支部 第135回例会のご案内

2007年8月25日公開

※終了しました。

日時・場所

日時
2007年8月25日(土)から26日(日)
場所
静岡市岩崎 井川県民の森(コテージ泊)
(tel.054-260-2214)
集合
8月25日(土)管理棟前大駐車場 16:00
参加費
3,000円(食事は各自持参)
参加申込
参加希望者は8月20日までに諏訪哲夫まで
(〒420-0815 静岡市上沓谷町14-9 tel. 054-247-6524)
メールでの参加希望者は、tokai@lepi-jp.org(枝 恵太郎まで)

会場について・注意点など

静岡市街地より安倍川に沿って北上、玉機橋を井川湖方面に左折富士見峠の先をリバーウェルスキー場、 県民の森方面に右折します。静岡市街地から約2時間。
宿泊
今年度は井川県民の森キャンプ場のコテージを4棟ほど借りて行います。 なお寝具はついておらず、有料となります(寝袋1泊200円、毛布1泊100円)。寝袋等の持参お願いします。
食事
飲み物の自販機はありますが、その日の夕食、翌日の朝食、アサギマダラ調査会に参加される場合は昼食、 それに夜の飲み物など、各自で工夫してご用意ください。

25日は夜間採集屋台を設置する予定です。

26日はアサギマダラ調査会実施。26日のみの参加も歓迎。 上記管理棟前大駐車場前10:00集合(各自油性ペン、昼食・飲み物用意)

お問い合わせ先
日本鱗翅学会東海支部事務局
枝 恵太郎
〒420-0047
静岡市葵区清閑町13-12
(株)環境アセスメントセンター
e-mail:tokai@lepi-jp.org
TEL.054-255-3650
FAX.054-253-7891
(東海支部事務局所在地が変わりました)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。