シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

高ボッチ高原ヒメヒカゲ調査(長野県塩尻市)

2006年7月30日公開

日本鱗翅学会信越支部、松本むしの会合同採集観察会開催のご案内
高ボッチ高原ヒメヒカゲ調査(長野県塩尻市)

※終了しました。

日時
2006年7月30日(日)
場所
塩尻市小坂田公園東側駐車場に9:00集合
申込先
7月20日までに丸山潔までメール(jonen@ar.wakwak.com)でお申し込みください。

*ヒメヒカゲは、今年、長野県条例で届け出が必要な種として指定されましたので、事前に腕章をいただいた上で分布調査を行う予定です。

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。